“稼ぐ”という言葉が苦手な日本人が多いと思います。
私はというと、独立して初めて”稼ぐ”覚悟ができ、”稼ぐ”ことはポジティブだと思うことができました。
さて、今回紹介する「稼げる人 稼げない人の習慣」。
稼げる人は○○、稼げない人は××と比較して書かれているので、比較的入ってきやすい本だと思います。今回は私がノートに書き留めたことをいくつか抜粋してご紹介します。
- 捨てる基準と残す基準
- 「たのしい仕事」を目指すか、「やりたい仕事」を目指すか
- 市場を上ではなく、横にずらして稼ぐ
- 成功した自分ならどうするか考えて行動する
1) 捨てる基準と残す基準
私は独立するとき、独立するメリットとデメリットを会社員であるメリット・デメリットと徹底して比較しました。
例えば会社員のメリットは
・決まった日に決まった額が振り込まれる
・病気で休んでも仕事がなくなることはない
・週休二日や有給が(基本的には)ある
・自分で仕事を取らなくていい
など
一方会社員のデメリットは
・満員電車
・長時間拘束される
・自分で仕事や働く人を選べない
・副業禁止
など
私は何を得るかより、自分が捨てたいものを重視し、実際に捨ててきました。(デメリットの部分です)
その結果仕事を選ぶ軸が明確になり、仕事以外のこと(通勤時間や無駄な会議、人間関係のストレスなど)に余計なエネルギーを使わずに仕事をより楽しめるようになりました。
2) 「たのしい仕事」を目指すか、「やりたい仕事」を目指すか
私は好きなことが明確です。だから好きなことを仕事にしてきました。でも好きなことの中には、やりたくない仕事もあるのです。
例えばコンサートプロデューサーの仕事は夢であり、とてもやりがいのある仕事でしたが、朝の4-5時まで働くのは相当きついことでした。他にも食事の手配や警備体制の確認、空港警備や楽屋の備品チェック・・・地味な仕事もたくさんあります。
「やりたい仕事」を目指すと、そのギャップに苦しみ、「こんなはずではなかった・・・」と辞めたくなることも。
それよりも「たのしい仕事」を目指すことです。
例えばチームの人間関係を良くすれば辛い仕事も励ましあえるし、地味な作業もゲーム感覚でやってみると楽しみが生まれたりします。「たのしむ工夫」はどのような仕事にも必要だと思います。
逆を言えば、今の環境を批判したり文句ばかりいうのではなく、自分もまわりも「たのしめる」環境づくりを心がけることは大事ですよね。
業務改善や人がやりたがらない仕事を率先して引き受けたり、小さなことの積み重ねがたのしい仕事やたのしい環境につながり、結果的に信頼やまわりからの評価にもなります。
3) 市場を上ではなく、横にずらして稼ぐ
これは報酬を上げる転職のセオリーとしてよく聞くこと。例えば私はもともとコンサート業界出身ですが、音楽の知識と英語力を武器に外資系企業のPRに転職しました。
独立してからはPR・アイディア力・イベント経験・英語・人を巻き込む力を武器に、エンタメ業界以外のクライアントの仕事も獲得していきました。
よく違う業界に転職するのは難しいと思っている人がいますが、それは違います。本書にもありますが、よそ者の視点と知見を元に新しい価値観を提供できれば、それは転職先やクライアントにとって大きなメリットになります。
大事なのは違う業界にいたからこそ提供できるスキルや知識を把握し、それをアピールすること。
違う業界にいたからこそ感じる問題点や、解決方法を提案すること。
そうすればどのような業界に行っても、重宝されると思います。
4) 成功した自分ならどうするか考えて行動する
私はよく新しい挑戦をします。震えて逃げたくて泣きそうになりますが、99%の場合挑戦することを選びます。(100%と言いたいところですが、忘れたいるだけで逃げ出したことがあるかもしれないので、念のため笑)
ここで判断する材料は
「自分はそれ(新しいプロジェクトなど)ができる自分になりたいか?」
ということ。
この答えがYESであれば、どんなに今の自分に無茶に見えても挑戦します。
今の自分にできるかどうかは関係ない。やると決めたら実現する方法を探すだけです。
皆さんはいかがですか?今年も残すところ約2ヶ月。まだまだ挑戦するには遅くありませんよ!