副業・複業が注目され、スキルシェアサービスという言葉を聞くことも多くなってきました。
私は1年半前に独立し、このスキルシェアサービスがどんなものか覗いてみたこともありますが、実際に使用したことはありません。
その理由は大きく分けて4つ。
1. 需要よりも供給の方が圧倒的に多い
2. 大してスキルがない人もスキルを売り、評価を得ている
3. 需要があるスキルが限られている
4. スキルシェアサービス自体の変化が感じられない
1. 需要よりも供給の方が圧倒的に多い
プラットフォームによって需要がある分野は異なりますが、どのプラットフォームも買いたい人に対し、売りたい人が溢れています。ゆえに価格が安価で、私なんかは「これだったら自分で需要のあるマーケットを見つけて売り込んだ方が早いな」と思ってしまいます。
・安価でも実績を積みたい
・とりあえず何かしら副業をやってみたい
・自分で仕事を取ることは難しい
という方向けかなという印象です。
2. 大してスキルがない人もスキルを売り、評価を得ている
私はSNSの運用を企業や講師として頼まれることもあるので、試しに「Twitterの活用法教えます」という人はどれくらいいるのかな?と調べてみました。
ところがそこで高評価を得ているのは「1万人フォロワーがいると言いつつ、自分の投稿に数十いいね以下しかついていない人=インプレッションが低い=ファンがいない」「自分をブランディングしてビジネスに活かしましょう!と言いつつ、その人のアカウントに全く魅力を感じない」など、「これでお金をとっていいのか・・・?」というレベルの人たち。
もちろん全ての方をチェックしたわけではないので、全員がそうとは言いませんし、実際に素晴らしいサービスを提供する方もいると思います。しかし実力がない人がサービスを売り、そこで高評価を得ていることに私は疑問を持ちました。
裏を返せば「実力ある人が結果を出す」「そもそも実力がない人を見抜けるよう、底上げする」などのミッションも考えられますね。
3. 需要があるスキルが限られている
1で書いたことと少し重複してしまいますが、各プラットフォームで違いはあるものの、需要があるスキル(ライター・事務・デザイナー・エンジニアなど)には偏りがあります。
ポートフォリオを作りたい職種の方には向いているかもしれませんが、実績を表しにくいPRや個人情報の兼ね合いで実績を出しにくい人にはメリットが小さいかもしれません。
逆に実績づくりに役立てたい方はここから始めてもいいと思います。
4. スキルシェアサービス自体の変化が感じられない
日経doorsの記事で紹介されていたスキルシェアサービスは以下6つ。
・ココナラ
・ストアカ
・ビザスク
・クラウドワークス
・カフェトーク
・タイムチケット
私が見始めた1年半前からそれほど変わっていませんし、扱っている案件もそれほど変化はありません。(YouTube編集が増えたくらいかな)これは需要、つまり仕事または仕事の幅がそれほど増えていないことを意味しています。
仕事を増やすためには
- 企業がもっと柔軟にフリーランスや業務委託に委託する
- 個人が個人に仕事を依頼する
の2つが必要です。
個人的には「個人が個人に仕事を依頼する」機会を積極的に増やしたいと思っており、私のHPのリニューアルもTwitterで出会ったウェブデザイナーさんにお願いしました。企業に依存すると、どんなに成果を出しても「経費削減になった、社長が変わった、会社が倒産した」などの理由で仕事を失う危険があります。
もちろん個人でも同じ様なリスクはあるわけですが、個人でコントロールできる範囲を広げる、ということが私の目標でもあり、同じく個人で戦うみなさんに還元していきたいことでもあります。
ここまで長々と書いてきましたが、供給が多いということは「働きたい・スキルを提供したい人が多い」ということでもあります。そんな人たちが健全にビジネスを行える場所を増やすことに少しずつ貢献したいと思います。
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